ブログについて思うことと、建築の保存について思うこと。 | 建築マニアクス

ブログについて思うことと、建築の保存について思うこと。

ぽむ吉マニアックス-大阪ダイビル

ぽむ吉マニアックス-大阪ダイビル
月に一回更新するかどうかといったブログになってからしばらく経ちます。

このブログを始めてから4年くらい経つわけなんですが、この4年間でかなり変化がありました。
結婚→第1子誕生、転職2回、引っ越し3回、甲子園出場1回。

最後のひとつはウソですが、かなりライフステージが変わりました。
こういう状態なわけですから、ブログの更新とか週末に一時間以上かけて好きな団地を見に行ったりという
反家族的な行動は取れなくなりました。4年という年月はそれくらい変化が起きる年月なんですよね。

そんな僕に限らず、他のブロガーの方も、1年目は試行錯誤だけど勢いもあり更新回数も多く、
2年目はやや更新が減るものの方向性が定まりとても面白くなってきて、3年目ともなると
その辺の雑誌のコラムなんかよりも全然面白かったりするわけです。

でも徐々に更新回数・充実度共に低下し、いつの間にかさっぱり更新されない。
なんてパターンをよく目にします。

僕もご多分に漏れずそんなパターンにはまっているのですが(面白いかどうかは別として…)、
そりゃあ3年以上経てば上に書いたみたいに相当環境も変わるわけで、あたり前という気もします。
それでもやはり好きなブログの更新がなくなるとさみしいものですが、きっとブログにかける時間がないほど
生活が充実しているということでしょうから、それはそれでとてもいいことなのだと思います。
また、長く続いているブログを見ると、単純にすごいなあと思ってしまいます。


全然話題は変わるんですが、一番上の写真は大阪の中之島にある大阪ダイビル(1925)です。
取り壊しが決定しています。

取り壊し直前になって保存の是非を巡る論争がまた間違いなくおきると思います。
だいたいにおいて保存側は文化的価値を訴え、建替え派は経済的なメリットを訴えます。

それはある意味当然な事で、建築は文化的価値と実用的価値の両方の要素から成り立っている
ものだからです。また、建築は規模の大きく人や環境に与える影響がとても大きいため、
有名建築の取り壊しの度に、にぎやかな論争が繰り広げられます。
最近は鳩山先生のご活躍(?)もありますしね。

なのでこの論争は建築が背負っている業なんでしょう。僕は保存派ですけど。

例えば車も文化的価値と実用的価値の両方の要素が内在しているわけですが、
基本的には個人の所有物の範囲で収まるわけで、廃車になったりしても論争は起きないわけです。
なので、この手の議論が起きるのは建築の保存問題だけだと言えます。

またそんな論争のなかで歴史的建築の部分保存といった折衷案が出てきて、
保存派からも建替え派からも不評を買うといった微笑ましい光景も繰り広げられていたりしますが、
ダイビルもそんな先達の列に加わってたりするのでしょうか。

大阪ダイビルの中には喫茶大大阪というカフェがあります。大阪に住んでいたときに何度か行きました。
店員さんと少し仲良くなったので、大阪を離れるときに、ダイビルを撮った写真とダイビルの記事が載っている
雑誌をカフェに置いてくださいとプレゼントした思い出がありますが、久しぶりにネットで検索したら
4月に閉店するみたいで残念な気持ちになってしまいました。