ひさしぶりに梅田に行ったらメタボ阪急が取り壊し中だった | 建築マニアクス

ひさしぶりに梅田に行ったらメタボ阪急が取り壊し中だった

ぽむ吉マニアックス-メタボ阪急解体1

ついに月イチも更新しないブログになってしまいました。
でも相変わらずビル好きなので、機会があれば写真を撮ったりしています。

この年末年始で嫁さんの実家に行ってきたのですが、京都線に乗っていてメタボ阪急ビルが目に入った時に
我が目を疑いました。

「解体されとるがな・・・。」

ほぼ一年ぶりぐらいに梅田に来て、梅田のはずれの解体中のビルを見に行くことにさほど文句を言わない
嫁さんをもらってほんとよかったと思いました。

すでに全面的にアサガオに覆われており、中がどうなっているか窺い知ることは出来なくなっていました。
「あーあ、貴重なメタボリズム建築が・・・」と思いながらお知らせを見てみたのですが、


ぽむ吉マニアックス-メタボ阪急解体2

「アスベストかい・・・」

メタボ阪急のモデルは中銀カプセルタワービルということを指摘したのは当ブログですが、
まさか解体の理由まで同じとは、複雑な気分です。

↓その記事
http://ameblo.jp/pomg/entry-10027235289.html

アスベストについて気になってwikipediaを見てみたんですが、

「日本では1970年代以前の高度成長期に建築物の断熱保熱を目的などにアスベストが大量に消費されていたため、その潜伏期間が丁度終わり始める21世紀に入ってからアスベストが原因で発生したと思われる肺癌や中皮腫による死亡者が増加している。」

一部抜粋ですが、ということはモダニズム建築のほとんどがアスベスト問題に直面しているということ
なんですね。メタボ阪急のモデルは中銀カプセルタワービルが同様の理由で解体されることは
偶然ではないということです。

解体前(左)と解体中(右)の写真を並べてみました。

ぽむ吉マニアックス-メタボ阪急   ぽむ吉マニアックス-メタボ阪急解体1

ほとんど変わらない(笑)
モダニズム建築の特徴と言ってしまえばそれまでですが、建築を有機体ととらえ新陳代謝を
させようとしたメタボリズム建築の意地に見えた気がしました。(おそらく僕だけでしょうけど)

アスベスト問題では仕方ないですが、貴重な建築と都市の記憶がまた一つ消えていくのは
寂しいですね。