ガソリンスタンドが示すアイコン | 建築マニアクス

ガソリンスタンドが示すアイコン


ぽむ吉マニアックス-ガソリンスタンド
モノが示すアイコンっていろいろあると思いますが、ガソリンスタンドと言えば、大量消費社会を思い浮かべます。


ガソリンスタンドと言ってもサービスが行き届いていて、ノボリがやたらあるような日本のガソリンスタンドではなく、アメリカのかつて栄えた町でオーナーのおっさんが「ここもこんなにさびれちまった、昔は・・・」というようなガソリンスタンドのほうがなんとなくしっくりきます。(アメリカに行ったことがありません。あくまで想像)


そんな気持ちで上の写真(photoshopで加工済)を撮った後そんなことを考えました。


このガソリンスタンドは日本であって、日本ではない場所。米軍の施設の中のガソリンスタンドです。


横浜の根岸に米軍住宅があり、そこで年に一回フレンドシップデーというのが開かれます。屋台やステージ、子供用の遊具(トランポリンとか)などがあり、かなり規模も大きいお祭りです。


普段は中に入れないので外から見るだけなのですが、いつも閑散としているなと思ってました。

集会場とかが入っているコミュニティセンターなんだろうなと思っていたのですが、映画館やボウリング場、プール、スーパーマーケット、ピザ屋さんなどがその施設の中に入っており、ちょっと驚きました。アメリカ人が必要としている施設はおそらくすべて備えられているのだろうと。ちなみに映画館で上映されている映画はカンフーパンダでした。


事の是非は別として、戦後ずっと日本の中ににアメリカは存在し、日本自身も相当にアメリカナイズされいることに疑問の余地はありません。上のガソリンスタンドになんとなく郷愁を覚えてしまう自分もまたいたりします。


自分の中に肉体化しているアメリカとそれを拒絶したい自分がいますね。きっと親離れできない子供なんでしょうね。個人レベルでも、国レベルでも。