出水市役所はえらいモダンだった | 建築マニアクス

出水市役所はえらいモダンだった

ぽむ吉マニアックス-出水市役所



去年の年末にばあちゃんがなくなり、久しぶりにばあちゃんちであるところの鹿児島県出水市に行ってきました。鶴の飛来地で有名なところです。もう大往生と言っていい歳だったのですが、やはりさみしいものですね。


さて、僕は仕事の出張で地方に行く機会がそこそこあるんですが、あれですね、JRの駅は立派だけど電車は1時間に一本だけ。駅前は寂れていて、栄えているのは国道沿い。しかもブックオフとかマクドナルドとかコンビニとかのチェーン店ばかり、という風景は全国の地方都市で共通なんでしょう。三浦展のいうところのファスト風土がばあちゃんちにも出現しておりました。


そんな中で久しぶりに出水市役所をまじまじと見たのですが、あれ、こんなカッコよかったのか。ほれぼれとしてしまった次第です。このグリッドの感覚がたまらないですね、リズム感があるというか。あと写真中央のエントランスのタイルの感じにもよだれが出そうです。


昔のプロポーションを保っていてすっぴんでも全然イケる美熟女といった趣でしょうか。(たぶん違う)


地方の年代物の市役所は予算がないせいで、改築がままならず、結果として当時の姿を保っていて僕のような一部のマニアが喜ぶような物件がまだまだあるのかもしれませんね。