建築マニアクス -43ページ目

ヨゴレ系女性芸人の系譜 ~ 時代は再び群雄割拠へ

お笑いもそこそこ好きなぽむ吉です。
今日はヨゴレ系の女性お笑い芸人(タレント)の系譜をたどっていきたいと思います。

まず定義なんですけど、笑いを取るためならほぼなんでもこなしてしまう女性。バラエティー番組のロケ多し。美人ではない(失礼!)といったところでしょうか。ヨゴレ系の女性は同時代に多くても3名ほどで十分です。しかも微妙に棲み分けができてないといけないところが芸能界の厳しいところです。

過去から振り返ると、まずは野沢直子が一時代を築きました。かなりアナーキー路線でした。サルの着ぐるみを着ていたのを覚えています。しかしなんとまあいきなりアメリカへと渡ってしまい、ヨゴレ女王の座が空きました。その後は、兵藤ゆきと山田邦子の2強時代がしばらく続くこととなります。ただこの2人はヨゴレというよりも、女性タレントという側面が強かったと思います。ぽむ吉は元気が出るテレビの兵藤ゆきが好きでしたね。「勇気を出して初めての告白」とか。若い子はわからんだろうて。。

そのあと、久本雅美女史がキラ星のごとく登場します。あまりにキャラが強烈であったために、久本一人勝ち時代がしばらく続くこととなります。

そして現在、女性ヨゴレ芸人は再び群雄割拠の時代に入りつつあるとぽむ吉は見ています。まず、青木さやかが新女王の筆頭ですね。長井秀和の薦めもあり、久本さんも熱心に活動されている団体に入信されたそうで、久本雅美から女王の座を禅譲される準備も整いました。しかし、今はお笑いブームです。そうやすやすと次代の女王は決まりません。対抗馬は森三中。光浦靖子はやや弱いか。ヨゴレだけでいけば、若槻千夏も目が離せません。

と、簡単に歴史を振り返ってみました。実に興味深いですね(うそ)


いやー、自分で書いててなんですけど、ほんとどうでもいいですね、この記事(苦笑)
ここまで読んでくれてありがとう、そしてごめんちゃい。

マイフェイバリットプレイス③ ~ 場末感漂う空間 大阪駅前ビルよ永遠に

全国3名の場末感フリークのみなさん、お待たせしました。

全場間(オールバカン)会長のぽむ吉です。最高にせつない物件を見つけました。

いやー、今回はほんとにちょっと落ち込んだね。。


今回も大阪駅前ビルです。この前は地下街でしたが、今度は地上です。



駅前ビル2


写真ではキレイに見えますけどね、かなり埃をかぶっていていい具合にさびれています。

「3F 緑の広場・ミニステージ」って所にぽむ吉レーダーが反応しました。ココはぜったい場末感に満ち溢れているに違いない。


「じゃー、ミニステージを見に行こう!」ってエスカレーターをあがっていったわけですが、、




駅前ビル4


写真で見ると緑も多いしややイイカンジにも見えなくないんですが、なんだかね寂しげなんですよ。植物もほぼ手入れされていないので、伸び放題だったりします。

でもって、写真には写ってないんですけど、人生疲れたカンジの方とかね、いらっしゃるわけです。




駅前ビル5


狭い屋上空間を、曲線を使って広く見せようとしてるのだと思うんですケド、正面の奥には特に何もないんですよ。迷路の行き止まりみたいでなんだか不安になります。良かれと思ってやったことが裏目にでる。いい場末感の条件をひとつ満たしています。


で、進んでいったわけですが、、





「あっ、、、」




駅前ビル6



「こ、これは。。。。チョットセツナスギダロ。。」


ちなみに看板なんですけど、「キャッチボールをしないでください」と書いてあります。これでせつなさ3割増。。。後ろの土のうでさらに2割増。。。ぽむ吉もう何も言うことができません。。




駅前ビル3


つらい場所は早々に去りました。。大阪駅前ビル(3ビル・4ビル)の3Fは公園ゾーンと駐車場ゾーンがあります。ちょっとした空中庭園なのですが、上の写真は車があがってくるスロープです。注目してもらいたいんですけどね、手すりのところに花壇があるのがわかります?草木まばらですけど。。


たぶん最初はね、キレイにお花が植えられていたと思うのですよ。こんなスロープにも花壇を作るという高い志にぽむ吉は感動しました。でもね、いまは手入れがなおざりなんで、せつなさ度が増大するのに一役買ってしまっています。。『あの日みんなでこのビルを大阪一番のビルにするって誓ったじゃないか!!お前はそれを忘れたのか!!』というのはぽむ吉の妄想ですけど、ほんと切ないやね。こっそり花壇にお花の種でもまこうかしら?




駅前ビル1


おまけです。手前のなぜかトリコロールカラーの看板なんですけど、「大阪駅前第3ビル」って書いてあったと思います。でもって「阪」と「駅」が下に落ちて「大  前第3ビル」と、別な名前になっています。だめだろう。これ。



大阪駅周辺てごちゃごちゃしてるし、緑も少ないんですよね。そんな都会にこんなオアシスがあるんですよ。でもマイナスのオーラを発しているために誰も近寄らない。(ぽむ吉は好んで近寄ってますけど)

緑の広場とミニステージを作ったときはきっと高い志があったはずです。でも写真のとおりの都会の廃墟ってカンジです。その落差があればあるほど場末感は増していきます。やはり、聖地。奥深すぎです。今回はホンキで切なくなったもん(笑)


次回の場末感も大阪駅前ビルシリーズかなー?ばいにゃら~

お知らせ②

最近google で「ぽむ吉」と検索すると、トップにきてちょっとうれしいぽむ吉です。いやー、まいったまいった。

今まで(といっても6月から)ほぼ毎日更新してきたんですけど、なんだか仕事が忙しくなってしまいそうです。。これからは毎日更新はちょっとムリかも、ってかよくこのボリュームで毎日更新してるなあと自分でもびっくりなんですけどね(笑)

伝えたい景色や、本はまだまだいっぱいあるので更新回数は減るかもしれないですけどこれからも見てやってくださいな。よろしくお願いしますm(_ _)m

ぽむ吉的建築講座

こんばんわ。10月4日が都市景観の日 と知ってやや脱力気味のぽむ吉です。10(トオ)4(シ)⇒都市(トシ)ってだじゃれかよ。。5月6日がゴムの日と同じレベルじゃないか。。

今日はみなさんにぽむ吉的街の見方をお伝えしようと思いまして。


ファザード

上の写真を見て、「ほほう、これはなかなか」と思った方は合格。
「で・・・、なんですかコレ?」って思った方、廊下に立っていてください(うそ)。

ぽむ吉は右のビルが好きかなー、だって5階が屋根裏部屋みたいだしぃ。っていうのはさておき。、、

ここからが本題なんですけどね。
右のビルと左のビルは、高さがほぼ一緒でしょ?で、ファザード(正面)もほぼ揃っている。
ちゃんと考えて建ててあるんです。そうやって観るときれいに見えるでしょ?(双子みたい)

こういう、他のビル同士が高さとファザードを合わせている例ってホント少ないのですよ。
明日気をつけて通りのビルの並びをみてください。高さはまばら、奥行きもでこぼこですから。
ヨーロッパの町並みをきれいに思うのは、そういうところが大きいのです。
いくら単体がきれいな建物でも、全体としてルールを守っていなければすばらしい町並みにはならない。

また、上の写真は街路樹がいいですよね。道路を真正面に分断した断面図を見ているとして、街路樹が一つ目の輪郭となり、建物が二つ目の輪郭となっています。この二つがきれいに揃っているといい街並みです。(電柱はもちろんないほうがいい)


実はダイビルもファザードが揃ってるんですよ。

ファザード2

ね、茶色のダイビルと白いダイビル(ややこしい)は高さとファザードが揃ってるでしょ?
んでもって、見づらいですけどそこから先はぐじゃぐじゃです。

昔は都市景観に対して、かなり高い意識を持っていたんです。いつの間になくなってしまったのでしょうか。。
このきれいなファザードもあと数年で見れなくなってします。

受講生のみなさん、明日からは建物の並びに要注目ですよ!

以上ぽむ吉的建築講座でした。
第二回「近隣住区論の終焉」をお楽しみに~

お知らせ

こんばんは。

たまたま読んだ本に書いてあったんですけど、建物の内部は基本的に撮影不可なのだそうです。
今後気をつけようと思います。

内部については文章力でカバーかな。難しそうだけど。。

書評その③ ~ EXPO'70

EXPO70

著者: 中和田 ミナミ
タイトル: EXPO’70

いきなりですけど、愛知万博って興味ありますか?


ぽむ吉はまったく興味がありません(ゴメンナサイ)。でもね、なんでか大阪万博には興味津々なんですよ。昔からマニアックという称号を随所でいただいたぽむ吉。ほめ言葉だと思ってます(笑)


そんなぽむ吉がジュンク堂書店で見つけて即買いしたのが『EXPO'70 驚愕!大阪万国博覧会のすべて』です。即ゲットしたものの、正直3,800円はちと高かったです。みなさんにお勧めしたいのですがこの価格がネック。。基本的には写真集です。パビリオンとかスナップショットとかの。それで合間に記事があるというような構成。ちなみにぽむ吉が好きなパビリオンは「ガスパビリオン」(上の写真の白い建物)と「スイス館」です。スイス間は写真で見せられないのが残念。



太陽の塔

(ぽむ吉撮影 2005,4)


大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」 (ちなみに愛知万博は「自然との共生」)

延べ入場者数6422万人(うち2人はぽむ吉のじいちゃんとばあちゃん)


実に日本人の2人に1人が行ったという計算になるわけです。すごい。


で、なんで大阪万博に惹かれるかなんですけどね。テーマからもわかるように、人類は科学の力によって進歩することが可能なんだと無邪気に考えることができた時代だったのだと思います。また、そのために丹下健三、磯崎新、岡本太郎など、そうそうたるメンバーがホンキで明日の未来都市を提示しようとしたのだと思うのですよ。そんな勢いが大阪万博にはあるのです。


当時の人々はアカルイミライがきっとそこにあると信じて千里丘陵に集まったことでしょう。


翻って現在、科学の力を妄信している人っていないですよね。自然破壊や環境汚染など、負の側面をよく知っている。ですから愛知万博は「自然との共生」をテーマに掲げた。この35年間で認識はそのくらい変わってしまったのです。大阪万博が提示したアカルイ未来都市は、残念ながら(一部を除いて)実現してはくれませんでした。でもね、当時の人たちのミライへの希望と、それを実現させるんだっていう気概はいまでも(いまだからこそ)とても輝いて見えるんです。ぽむ吉が大阪万博に惹かれてやまないのはそういうところなんです。


ちなみにこの本に書いてあってのですが、大阪万博では建築でも新しい工法がいくつも使われていたそうです。東京ドームの原形はアメリカ館にさかのぼるのだとか。


ぱらぱらめくって写真を見ているだけでも楽しいですし、お勧めなんでお金に余裕のある方はぜひ。裏(?)大阪万博には欠かせないヤノベケンジも載ってるしもうたまらんですよ。

【緊急企画】近代建築探訪その④ ~ 阪急梅田 いままでとこれからと

先ほどほぼ完成した記事を消してしまうという惨事を引き起こしたぽむ吉です。「こまめなセーブは忘れずに!」といういにしえから(ドラクエ3くらいから)伝わる諺をつぶやかずにはいられられませんでした。合掌。。では気を取り直して、、


阪急2


以前もお伝えしましたケド、阪急梅田百貨店が建替え前の世紀の売りつくし 真っ最中です。なんでも 建物を南北に分け、南側から順に解体して新たな店舗を建てていくため、工事中も営業は続けるのだそう。少しずつ解体されていくのって見ていてなんだかツラいんですけど。。


もう一度気を取り直して、、、阪急の栄光の歴史を簡単に振り返ってみましょう。

阪急百貨店が誕生したのは、昭和四年(1929年)のことです。当時、経営難に仰いでいた阪急電鉄の小林一三社長は、片方の終点である宝塚に一大レジャーランドを築き、もう片方の終点である梅田に日本初のターミナルデパートである阪急百貨店を作りました。そして、その路線間の宅地開発をしてゆきました。そうして小林一三は日本の私鉄経営のお手本を作り上げたのです。


阪急沿線に移り住みだしたのは、新興サラリーマン家庭でした。平日は通勤に、そして週末は宝塚や阪急百貨店へ、という鉄道を使った人の流れを作り出したんですね。この時代に出現しつつあった大衆消費社会を小林一三は数々の事業で見事に体現させていったのです。


ぽむ吉の想像なんですが、新興ニューファミリーの週末は、阪急百貨店でお買い物 → 大食堂でライスカレーをほうばりつつ、屋上の遊戯施設を満喫 → 「パパまた行こうネ!」ってライフスタイルが当時の憧れだったのでしょう。例えばライスカレーはちょっとハイカラな食べ物でした(だってまだ戦前)。一日の 注文量が1万3000食を記録したこともあるそうです。ちょっと信じられないですが、阪急百貨店が消費活動を伴うレジャーを独占していたのでしょうね。


ここまで読んできたらお分かりだと思いますが、当時の阪急百貨店のメインターゲットは新興ファミリーです。小林一三の戦略も、増えつつあった都市生活者のライフスタイルをいかに消費に結びつけるかということに多くを腐心したのではないでしょうか?


話は現代に移ります。上のライフスタイルって正直なんだか古く感じますよね。。今のファミリーの週末はワンボックスカーで大型ショッピングセンターでお買い物ってイメージではないでしょうか?そうです、車社会の到来が阪急百貨店のビジネスモデルを狂わせました。(だから屋上がこんなカンジ になるわけで)


今阪急百貨店はターゲットをファミリーから、20~30歳の女性に切り替えている最中だとぽむ吉は踏んでいます。この年代の購買力はとんでもないですからね。ぽむ吉は小林一三以来の『ファミリーに新しいライフスタイルを提供し続ける百貨店』が大好きです。でもきっと阪急側にとって今後それは必要ない、むしろマイナスなイメージなのでしょう。建て替える理由は売場面積の増加もあるでしょうが、阪急百貨店が持つイメージの再構築もあるはずです。女性の感性をくすぐる百貨店への変貌、という。。


この現状を小林一三ならどのように対応したのでしょうか??やはりあっさりとファミリーの百貨店をあきらめたのでしょうか?


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ここから先はぽむ吉ギャラリーです。


店内の写真を撮っていたのですが、、


店員  「ちょっと」

ぽむ吉 「はい?」

店員  「(撮影の)許可は取っていますか?」

ぽむ吉 「いえ。。」

店員  「写さないでください」


というちょっとした事件(?)がありました。

ぽ、ぽむ吉はただ壊される前に風景を残しておきたかっただけなんだよ。。


「どうすれば許可とれるのですか?」「撮ってはいけない理由は?」と聞きたかったんですけど、なんかもうどうでもよくなっちゃいました。もう阪急でカイモノシナイ。。店内の写真撮ろうと思っている方気をつけてくださいね。


※加筆※
建物の屋内の撮影について調べたところ、基本的に不可とのこと。
もしも撮りたければ許可必要。今後は十分に気をつけたいと思います。


阪急1


コンコースです。

シャンデリアと装飾がすばらしいですよね!これもなくなってしまうのでしょうか?



阪急3


こちらもコンコースです。

ぽむ吉見ていないのですが映画「レインマン」のロケで使用されたとか。ステンドグラスがイイですね。



阪急6


すでに工事が始まっています。以前は天井が高くて、雰囲気のあるコンコースだったのですが。。。いっこうに工事が終わる気配のない横浜駅のようになっています。



阪急5


店内の写真はダメって言われたけど、店内の写真です。

ほとんどの場所は改装によって当時の原形は残されていないのですが、この階段は当時のものだと思います。漂うオーラが違うんですよね。



阪急4

ぽむ吉の想像なんですけど、阪急の"H"を意匠化したデザインだと思うんですよ。こういったこだわりがきっと随所にあったんでしょうね。。



阪急百貨店に対する思いを書いてみました。

多くの人は、きっと新しい阪急百貨店を歓迎することでしょう。新丸ビルがそうであったように。近代建築のすばらしさに気付いてしまった一部の人がこのように悲しんでいるという構造は今後も続くのでしょうか?もしそうだとしたら残念でなりませんし、すこしでもよさをわかってほしいと思いぽむ吉はブログを更新し続けるのです。

近代建築探訪・・・?? ~ あなたのニーズを満たします。

式場

本日の紹介物件はこちらです。↑

「ははーん、ぽむ吉め。また近代建築だな。どれどれ読んでみるか」

と思ったあなた。まだ近代建築っぷりが甘いです。
なーんかひっかかるなこの建物。と思ったあなた、さすがこんなマニアックなblogを見ているだけあります。

正解は・・・・・






ハウスウエディングの式場なんですよ!!(しかもよく見たら工事中でしょ?)。最近はやりですよね。
多分この会社なはずです。株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ
1998年に設立の若い会社です。わずか5年で東証二部上場を果たしたそう。社長若けえ、すげえ。

ぽむ吉はまだ未婚者なのですが、なんで今回のテーマに選んだかというと、地元の友達の結婚ココ に行ったことがあるんです。

ぽむ吉実は横浜出身なのですが、こんなところに近代建築あったっけ??って瞬間勘違いしたくらい外装と内装にお金をかけてそうな建物でした。新郎「電○マン」、新婦「フライトアテンダント(今はスッチーって言わないそうです)」という、人生の勝組どうしのとってもイヤーな結婚だったんですが(いや、新郎はとてもいいやつなんですよ、でもさ。。)、ぽむ吉はとても忙しい時期で、大阪から日帰りで行きましたとも。。しんどかったぁ。

そう、「バルーンリリース」なんてイベントがありました。みんなで風船を持って、せーので放すんです。新郎新婦はハート型のピンクの風船(こてこてだな)。それ以外の参加者は白の丸い風船です。いきさつは忘れたんですが、ぽむ吉はなぜか2つ風船を渡されて、「風船とヒモのつけ根がはずれそうだな、、」と触ったらヒモを残して風船だけが飛んでいきました。ええ、フライングリリースですよ。苦笑いの周囲。悪びれないぽむ吉。「ぽむ吉くんらしいなぁ。」と友人。いい思い出です。

新婦の会社の同僚はもちろんというかなんというか、スッチーの制服で余興をしてくれました。そのときのBGMはドラマ「GOOD LUCK」のテーマ曲ですよ。で、「○○さんはステキな方と目的地に到着しましたが、私たちの隣にはまだ空席があります」とかなんとか、、、、なんだか出来すぎた演出にぽむ吉ぽかーんとしていまして、その後やり場のない怒りがこみ上げて一緒に出席した友達に悪態をついていたとかいないとか。

とまあ、こんな思い入れがあるハウスウエディングですが、都心のかなり好立地に続々と出来ています。だってこの会社はこの3年半くらいで約30もの式場をオープンさせているんですよ!ぽむ吉はこの会社はまだまだ伸びると思います。ハウスウエディングブームはまだ続くはず。。株価 はちょっと落着いてきたみたいだし、株式分割してくれたら買うのにな。。

結婚をお考えのあなた。ハウスウエディングはいかがですか??バルーンリリースがお勧めですよ。
ぽ、ぽむ吉は?って・・・。。ま、まだ先かなぁ・・!?

近代建築探訪その③ ~ 大丸心斎橋店

今回は直球ど真ん中の大丸心斎橋店です。


みなさんご存知(?)だと思いますがヴォーリズさんが設計した、ネオゴシック様式でアール・デコ調の様式を取り入れたぽむ吉が萌え死にそうな名建築なんですよ。たまらん。


ちなみに、、

ネオゴシック様式 ・・・ ゴシック様式を簡素化したのも(らしい)。てかそもそもゴシック様式がようわからんので               すが、天に伸びるような垂直方向を意識している建築(らしい)。

アール・デコ    ・・・ 1920~30年代に流行したデザイン。幾何学模様が特徴。


まあ、とにかく見てください。


大丸高画質


どうですか?新緑と大丸の組み合わせです。いい感じでしょ?下から白→茶色→白のコントラストがステキです。


大丸2


コレ↑が垂直方向の意識ですね。コレだけ見たらニューヨークにあるビルといわれても信じます。



で、店内なんですが、、


大丸3


アール・デコ調の幾何学模様がホントに美しいですよね。ここで働けないかな(笑)



ぽむ吉は有休を取った平日の午前中に行ってきたのですが、心斎橋大丸に行ったら必ず行こうと思ってたお店があるんです。『サロン・ド・テ・ヴォーリズ』


大丸4


そう、設計者のヴォーリズさんの名前がつけられたサロン(パンフにそう書いてあった)です。中二階にあるんで、天井が低いんですけどロフトぽいカンジでぽむ吉は好きです。



ぽむ吉1人でしたが、ええ怖いものはありません。店員のおねーさんが瞬間怪訝な顔をしたような気がしましたが、優雅にお茶してきましたよ。ぽむ吉のほかは、ホントに金持ちそうな有閑マダム3人がいらっしゃいました。


大丸5


アイスコーヒーは500円くらいでしたが、おかわりできるそうです。(ぽむ吉はしませんでしたケド)
シロップがちゃんと冷えております。



で、全場間の会長(大阪駅前ビル記事参照)としてはとしては屋上にいかなばならないのです。


大丸6


場末感ゼロでした(泣)


英国式庭園ぽいカンジでしたよ。ペットショップはあったそうなのですが、閉店しましたとの貼り紙が貼ってあってちょっとしょんぼり。。



最後に水飲み場


大丸7


水飲み場ひとつとってもこだわりが感じられます。思わず飲みたくなる水のみ場ですよね。ぽむ吉も飲みましたとも。ぬるかった。。


百貨店は増築や改装が多いですけど、ここは一貫してヴォーリズさんのデザインを尊重しています。大丸心斎橋店は行くたびに発見がある百貨店です。洋服や化粧品を見る合間に天井や柱を見てみてください。それだけでリッチな気分になれますよ。



建て替え工事が始まるの阪急百貨店 とは大違いですよ。。近々緊急で阪急百貨店の記事も書く予定です。残念ですけど、せめて記録として残しておこうと思います。

DeW

ぽむ吉総研へようこそ!所長のぽむ吉です。

ぽむ吉総研とは、頼まれもしないのに商品等の調査・マーケティング、戦略立案をするメイワク極まりない研究機関です。今日発足したんですよ。

DEW

今回の調査対象はアサヒ新感覚チューハイ『DeW』です。
いきなりCMが苦情で差し替え となり、波乱のスタートとなってしまいました。

近年缶チューハイ市場は右肩上がりだそうです。特にキリンビールの『氷結』は、昨年だけで3600万箱弱の売り上げています。(1箱24本入なので、約8億6千万本!)
 
ガリバー『氷結』vs『その他のチューハイ』という構図でほぼ間違いないと思うのですが、この熾烈なチューハイ戦争に名乗りを上げたのがアサヒの『Dew』です。ぽむ吉は知らなかったのですが、アサヒのチューハイやCANカクテルは『カクテルパートナー』、『アサヒ旬果搾り』、『アサヒドライクーラー』、『ハイリキ』、『フォション香り紅茶酒』、『フローズンカクテル』と今回検証する『Dew』と全部で8種類も展開しています。『氷結』シリーズのみのキリンビールとは大違い。でも、もともと『カクテルパートナー』は協和発酵から引継ぎ、『ハイリキ』は旭化成から販売権を獲得しているので、アサヒビールとしてのオリジナルチューハイは少ないのです。そこで満を持して『Dew』を投入したわけですが、忘れたいであろう伝説のチューハイ『ゴリッチュ』の教訓は生かされているのでしょうか??

ぽむ吉が毎号講読している雑誌がありまして、楽しみにしている記事のひとつに「NEVER GIVEUP」という連載記事があります。時代の変化等で危機に陥った商品を知恵と努力で再生させるという、まあプロジェクトXみたいな記事なんですケド、今号は『DeW』が取り上げられていたのです。ぽむ吉さんは思いました。「はて、この記事はある程度苦難を乗り越えて成果が出つつある商品を記事にしているよなぁ。DeWはこれからが勝負の商品だし、まだ成果は未知数だよ。。うーん、なんだがオトナの理由を感じるなあ」と。。。。そんな(どんなだ?)ホンキを見せている『DeW』ですが、果たして勝算は??

飲んでみなきゃわからない!ということでとりあえず先ほど『DeW』と『氷結』を飲み比べてみました。(だもんでぽむ吉ほろ酔いです)

上の写真のとおりなのですが、二つともグレープフルーツです。(コンビニでグレープフルーツ味を二缶買いましたよ、ぽむ吉は。。)

『DeW』・・・さっぱりしている。後味にアルコールが残る。
『氷結』・・・DeWよりグレープフルーツの味が濃い。後味もグレープフルーツが残る

てなカンジでした。

実際はアルコール度数は『氷結』の方が1度高いのですが、飲み比べた結果、感覚的には『DeW』の方がアルコールが高いと感じますね。グレープフルーツの味は『氷結』がしっかりした味だと感じました。二つの商品ともに、フレッシュさ、ライト感覚、フルーツ感を前面に押し出していますので『氷結』に軍配が上がりそうです。

次にブランド戦略ですが、全面的に押し出したいのは繰り返しになりますが『フレッシュなフルーツ感』でしょう。その点、『氷結果汁』は漢字の名称から「果汁を凍らせて新鮮さを保っている」という意味が伝わってきますが、『DeW』は正直よくわかりません。ホームページ を見ると、「露」、「しずく」、「さわやかさ」、「みずみずしさ」をあらわします。と書いてあるのですが、『DeW』という商品名との関連の説明はありません。
ちなみにDEWをgooの辞書 で調べたら、遠距離防空警戒線(distant early warning)と出てきました。なにやら暗示しているような気がしてならないのですが。。気のせいでしょうか。。「早めに注意しないと危ないよ」、と。

ダメだしばかりしていてもアレなんで、今後の戦略立案もしてみたいと思います。
『DeW』は『氷結』に正面勝負を挑んだ形です(サントリーの『-196℃』にも当てはまりますが)。同じフィールドで勝負している以上、消費者にフルーツのフレッシュさで他のチューハイより上であるとイメージしてもらわないといけない。例えば、期間限定で『DeW』の生サーバをおいたビアホールならぬDeWホールを開設してみるとか。生DeWサーバーを開発し、バーにおいてもらうとか(これは難しいかもな)。でもZIMAのネオンの管みたいな『DeW』のネオン管があったらカッコイイと思うんですよね。つまり『氷結』と同じことをやっていても勝てないと思うのです。

ZIMA


消費者は商品に物語性を求めます。『氷結』ならば消費者は「他のチューハイよりフルーツの味がフレッシュなんだよね」って、ひと言うんちくを語れるわけです。『DeW』は果たして消費者にうんちくを語らせることができるのか?そこが勝負の分かれ目です。

最後に、雑誌から開発者の言葉を引用して終わりたいと思います。

「(ゴリッチュが)なぜ成功しなかったか、はっきりした理由はわかりません。商品開発、マーケティングなど総合的な力に欠けていたんだと思います」

ゴリッチュじゃうんちくを語る気にもならんからに決まってるだろ!!
『DeW』の将来に一抹の不安を感じつつ、、アサヒビールさんがんばってくださいね。