建築マニアクス -45ページ目

書評その② ~ 燃えつきるまで

 

著者: 唯川 恵
タイトル: 燃えつきるまで―I lost myself when I lost him


もともと恋愛小説を書く方で、この本もジャンル的には恋愛小説なんでしょうけど、正直コワいんです、コレ。

恋愛小説史上1位タイは間違いないであろう、冒頭1行目で怜子(主人公:31歳)は耕一郎(カレ:32歳)振られます。
そこから先は、もう怜子の転落っぷりが北島康介氏をして「チョー気持ちいい」(古いしうそ)なのですが、とにかく下手なサスペンスモノよりもよっぽど背筋が寒くなります。

怜子は耕一郎が忘れられず、日々苦しんでいるのに、耕一郎は別れても平気そうだし、すぐに新しい彼女も作ってしまった!

そんな状況でダメスパイラルに陥った怜子は、こんなに私は苦しんでいる → 耕一郎と新しい女があんなに幸せなのは許せない → 幸せになっていい訳がない → 不幸になれ! と無敵の思考論理を経て、とんでもない行動をしでかします。

ぽむ吉のまわりの女性もこの本を読んで「リアルすぎて怖いわ」っておっしゃっていたのですが、この思考パターンもリアルなのですか?女性って前向きだから別れた男はさっさと忘れるって聞いたことがあるのですが、もしかして間違いでしたか?

イマドキの女性は、仕事も遊びも恋愛もこだわりや信念、過剰なプライドと自信を持っていて、世の諸兄は見下されているような気分すらするのですが(ぽむ吉被害妄想)、案外もろいバランスの上に成り立っているかもしれない。

恋愛小説という枠をとっくに超えて、現代人の生き辛さを女性の視点からあざやかに切り取った唯川恵さんの力量には感服です。

怜子  ≒ 冷(冷たい)、レイ(今まで積み上げてきたものがゼロ)
耕一郎 ≒ これからの人生を前向きに耕せる。

という意味が名前に込められているかもしれません、怜子 ≒ 「ゼロから前向きにスタート」してほしいと思いつつ、お勧めなので、是非。

※Amazonの書評にも上の文章から頭の悪そうな部分を削除して送ってみました、が重複投稿していしまい消せません。どなたか重複投稿の消し方ご存じないでしょうか??

blog考

ブログを初めて2週間ちょっと。。
人気上位のblog様を見たりするのですが、人気blogっていくつか傾向がありますよね。

①文章が読みやすい         (当たり前だが以外にできていなかったりする)
②テーマを絞っている         (よもやまって言っている時点でぽむ吉はアウト)
                                                 ※注:昔のタイトルは「ぽむ吉さんのよもやまblog」でした。
③独自の視点で語る         (これはぽむ吉も当てはまるかも)
④速報系、ニュース系        (独自の視点があればなお良し)
⑤有名人                (そりゃ人気ありますよね)
⑥ちょっと毒舌             (バランスが難しいけど)
⑦写真が多い             (これは当てはまるな)
⑧ヨン様、ビョン様、ジウ姫。韓流系 (ブームだし。。)

こんなカンジかなあと思います。ちなみにぽむ吉は①③⑥⑦あたりを充実させるつもりです。

ぽむ吉blogは『雑誌では後ろのほうに載ってるけど、毎号楽しみにしている連載モノ』的なblogを目指していこうと思いますので、よかったら今後も見てくださいね。  

ジョギング

 今日は日曜日。早く目が覚めたし。体調もいい。「最近運動不足だし、わき腹も気になってきた。。そーだジョギング行こうかな?」

と軽い気持ちで数年ぶりに朝のジョギングに行ったりしちゃいました。普段は趣味「二度寝」といってはばからないめんどくさがり屋が、たまはに張り切ってみたくなってしまい、小1時間ほどのジョギングを一回しただけで、blogの趣味にジョギングと付け加えてみたそんなぽむ吉。27歳。独身。

歩くよりも若干早いと思われるぐらいのスピードで、とりあえずよく行く公園を目指してみました。その公園はかなりな大きさで、人工の川が流れていて、ちっちゃい子がよく遊んでいます。また、公園の周りには、こじゃれたカフェとかスローフードのお店なんかがあって、ちょっとしたおしゃれスポットです。
うつぼパーク
週末はちゃりでほぼ毎週行っているのですが、今日はびっくりしました。早起きしてみるもんだ。
結婚式をやってたんですよ!公園の中で。デジカメ持って行ったら写せたのに。。

神父さんがいて、オルガンもあって本格的なのにはちょっとびっくり。いやーもしかしたら本籍をこの公園にするんかなぁ?でも本当にここに住んでいる方々は好きで住んでるんじゃないんだよ!と怒るかもなぁ。あぁ世の中は理不尽だ。と思いつつ、ちょうどバージンロードを歩きつつある新婦とお父さんを横目に見ながら走っておりました。

公園には結婚式の他にも、水辺で遊ぶ子供たち、犬の散歩をしているひと、花の写真を撮っている人、競馬新聞を熱心に呼んでいるおっさん(日本ダービーだろうな)、バーべQの準備をするファミリー、低速ジョギング男ことぽむ吉、等。公園の人間模様は人生の縮図ですね。 (それはいいすぎ)

でもそれもこれも、この公園の魅力と今日のお天気のおかげです。

で、その後調子が良かったので中之島公会堂 まで走ってみると、、
(中之島公会堂は大阪の近代建築の中でも頂点に位置するといって過言ではない建物です。機会があれば紹介しようと思っています)

そこでなにやらイベントをやっているようでした。男性率9割で、ちょっと悪いんですが、ぽむ吉の「おたくっぽいなぁレーダー」(失礼!)が反応しました。でも、秋葉系ってわけでもなさそう。。
あとでネットで見てみたらこんなイベント でした。うんうん、クールアニメ(甲殻機動隊とか東京ゴッドファーザーズ)とかが好きそうなカンジな人たちだった。なっとく納得。

てな感じで週末の午前中は発見がいっぱいですよ。また来週ジョギングに行ったら報告しますね。  

近代建築探訪 番外編 ~ 街角の近代ビルヂング

 街かど近代建築

名のある近代ビルヂングだけが、すばらしいわけではありません。
街の風景から消えつつある、名もなき近代ビルヂング達。。

今回紹介する近代ビルヂングもそんなひとつです。
小さいビルながらも凝った上部の装飾。角地を利用した立派な入口。
職人のこだわりを感じることができる、そんなビルです。

また見に行くから、一日でも長く建っていますように。  

書評その① ~ おれたちバブル入行組

 第一回目の書評です。ぽむ吉読書はわりと好きなんですよ。
著者: 池井戸 潤
タイトル: オレたちバブル入行組
記念すべき第一回は池井戸潤さんの「オレたちバブル入行組」です。

実はぽむ吉の勤めている会社の親会社は銀行でして、そんなのでちょっと興味があったのと、オレたちひょうきん族(今の高校生以下には通用しないかも。。)に通じるユニークなタイトル。ポップな表紙をみてぽむ吉は、バブル時に入行した行員の笑いあり涙ありを描いた作品なんだろうなーと思い、買って読んでみたところ。。。。銀行の一支店を主な舞台にしたちょいと重めの経済小説でしたよ。。泣

さすがに元行員の方だけあって、ディテールの細かさや銀行の裏話的なモノ(頭取は顔が良くないとなれないとか)がいい感じです。

あらすじは、バブル入行組の主人公(融資課長)が、こげついた融資先の責任をとらされそうになり、必死で行内の敵と激しいやり取りをしたり、こげついた会社の詳細を調べてゆくうちに、少しづつ真実が明らかになり、、そこで主人公は形勢逆転の行動に! みたいな感じです。

経済小説が好きな方にはおすすめできると思います。(そうでない方は微妙)

ちなみに大阪が舞台なので、北新地は東京だと多分銀座に当たるとか、立売堀(イタチボリって読みます)は問屋が多いとか、そういう事前知識があればより深く楽しめますよ。  

Rickdees Weekly Top 40

rick 一番好きなラジオ番組は何ですか?と聞かれたら、迷いなくRickdees Weekly Top 40 って答えるくらい大好きな番組です。

RickdeesさんがDJのいわゆるTOP40ものですが世界125カ国、7000万人が聞いているという怪物番組です(ホントか?)

ぽむ吉は英語は英検2級どまりでして、てんでダメなんですが、アメリカの最新のヒットチャートはわかるし(最近の1位はGWEN STEFANIでした。NO DOUBTのボーカルですね)、RickdeesのDJぶりが聞いてて面白いんです。曲に対してジョークを言ったり、アーティストのゴシップを言っていたり、ランキングの曲と関連性のある別の曲のうんちくを語っていたりと(そんな気がする)、ジョークと悪乗りが紙一重なところとかなんかは特にいいんですよね。

関東にいたころは、 AFNで毎週土曜日お昼の12時から聞いていました。大阪に来て知ったのですが、AFNは大阪では流れていないのです。どうやら流れているのは米軍基地の近くだけみたいです。(ちなみにAFNはAmerican Forces Networkの略です。昔はFENと言っていました。こちらはFar East Networkの略。確かに西洋から見たら日本は極東ですけどね。。)

そんな状況だったので、聞きたくても聞けない日々が続いていたのですが、最近聞けるようになったんです!(Rickdees のホームページでエンドレスで流しているんです。)最近はつけっぱなしにして聞いています。

洋楽好き(POPS好き)の人、英語のリスニングをしたい人はぜひ聞いてみてください!BGMにも最高です!ハマりますよ、きっと。  

近代建築探訪その② ~ 綿業会館

綿業会館  

 第二回は、大阪の近代建築好きならだれもが知ってるであろう綿業会館 です。

堺筋からちょっと奥に入ったところにこんな立派な建物があるので、ちょっと感動してしまいました。このあたりには近代建築がまだたくさん残っているのでちょくちょく散歩に行きます。ここの近くのサンマルクカフェで休憩をとりつつ綿業会館を見に行く、っていうのが楽しみです。

どうですか?国の重要文化財にもなったこの威容!茶褐色の重厚な感じがたまらないです。
毎週第四土曜日には有料(500円)ですが、内部の見学会が開催されているそうで、ぽむ吉もぜひ行ってみようと思ってます。

近代建築は、○○会館っていうのが多いです。きっと綿業会館も繊維業がまだ元気だったころに建てられたのかなぁと思います。建物は歴史とともに使用用途が移り変わっていく(○○会館 → 雑居ビル → テナントなし → 取壊し → パーク24・・・(泣))というのが常ですが、この綿業会館は設立以来(あのリットン調査団も滞在したとか)、各国の使節団などの滞在等に使用されているそうで、喜ばしい限りです。

こんな使われ方の近代建築ばかりだと嬉しいのですけどねえ。。  

近代建築探訪その① ~ 大阪ダイビル

ダイビル高画質 ダイビル

近代建築探訪シリーズをはじめようかなと思います。

BLOGのタイトルにも入れましたが、近代建築が好きです。今のビルにはないこだわりや温かみが伝わってきますし、歴史ある建物はその場所に深みを与えてくれます。
最近天気もいいので、散歩がてらにデジカメ持って大阪(北浜や本町)の近代建築を見に行きます。


いくつかお気に入りの建物があるのですが、たまに行くといつのまにか「パーク24」とかになっていてものすごくせつない気持ちになったりするんですよね。。悲しいことに取り壊される予定になっている近代建築は多いのです。

今回紹介する中之島の大阪ダイビルも2010年に取壊し が決定してるそうです。

気を取り直して、、
ダイビルは上の写真の角度が一番かっこいいと思います。

他の方も全体を写すときはこの角度ですね!コーナーが丸いところとか、窓の形など素敵だと思いませんか?


**加筆**
大阪は水の都と呼ばれているように、かつては水路が大切な交通・運輸の手段でした。ダイビルも堂島川に面して建っているのですが、船で海側から上がってくる事を意識して設計されたそうです。船から左上の写真が見えてくるわけです。(このお話は喫茶大大阪の店長さんにお聞きしました)

※喫茶大大阪さんの記事はコチラ
******



またお花屋さんがいいアクセントになっているのですよ(下の写真の手前側)

また、正面の装飾が凝っていたりと本当に取り壊されるの残念です。


ダイビル2 ダイビル

これからは写真をたくさん撮っていこうと思います。
近代建築に興味のなかった方も、すこしでも興味を持ってくださったら幸いです。

パントンチェア

  もしもぽむ吉の部屋が20畳くらいあって、フローリングで、天井に扇風機(?)なんかがついていたら
ぜひほしいのがパントンチェア です。どうですか?流れるようなフォルム!かっちょいーですよね??

なんだかユニークな名前ですが、パントンさんが作ったのでパントンチェアです。なんでも足かけ10年もの歳月を費やして1960年ころに発表したそうです。

よくカフェなんかでも見かけますし、ちょいとおしゃれでミッドセンチュリーテイストな雑貨屋には必ず置いてあります。
梅田の大丸の休憩スペースにもあるので疲れたらたまに座っています(笑)

きっと20世紀半ばといえばまだプラスチックも試験的に出始めた頃で、パントンさんはその新素材の特徴を生かし、かっちょえー椅子をつくってやろうと一大決心し、強度不足で座ったら折れたりなんかして(←ぽむ吉の妄想)、それでもがんばって、奥さんの献身的な協力もあり(←ここも妄想)あんな美しいフォルムの椅子を完成させたのだと思います。

パントンチェアを買うってことは、センスのいい椅子を買うだけだなく、その背後にあるプラスチックの性能の向上の歴史だったり、パントンさんの汗と涙の結晶だったりするのです。そんなパントンチェアを置いた日にはその空間に一気に深みが出ますよね!!

しかし、、ぽむ吉の6畳部屋においてもパントンチェアのよさは確実に生かせない。。。もっと稼いでいい部屋に住んでやるー!  

ピクセルアート

1  いきなりですが、最近個人的にアツいのがピクセルアートです。

簡単に説明すると、昔のファミコンなんかで使われていたドット絵をポップアートのレベルまで高めたもの。といえばなんとなくわかるでしょうか?
僕も含め20代後半の男の子にとってテレビゲームは原体験ですからね。かなり惹かれてしまいました。

最近だとOCN のCMで使われていたりしますが、ピクセルアートはまだ黎明期とはいえあれはちょこっとセンスが悪い。

最高にカッコイイなーと思うのはeboy です。ベルリンを中心に活躍しているデザイン集団なのですが、とりあえず見てみてください。

eboyがなぜ断トツにカッコイイのか??この→LODON なのですが、ビッグベンの下に怪獣(?)の乗り物に乗った人がいたり、巨大タコがタワーブリッジに絡まっていたりと遊び心にあふれすぎています。それでいて正確にデッサンされた建物や広告のバランスがモーたまりません。
それよりなによりこんなゲームがもしあったら遊んでみたい!って思うわけです。

そんなわけで、OCNも是非eboyに打診してもらいたかったです。かっちょえーCMできたかもしれないのになぁ。

最近はトンガリキッズがオリコンで上位に入ったり、初期のテレビゲームがアートとして再評価されています。
多分子供のころに熱中したテレビゲーム世代が20~30歳になり、「あのころハマっていたゲームってカッコイイヨナ」って感じで創作活動に熱が入ったのではないでしょうか?そうだとすればもう10年もしたらポケモンがポップアートの対象として登場したりなんかして、、