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ライフスタイルの充実とは? ~ 無印良品を考える

 ライフを充実させるにはとりあえず形からです。第一回は無印良品を取り上げようかなあと思います。
(コレ実は大学生のときに書いたレポートそのままなんですけどね。いきなり手抜きです。。)


 無印良品は1983年に第一号店がOPENし、現在は駅の構内にも店舗を構えるほどのメジャーな存在になっています。

 シンプル、ベーシック、機能美などをコンセプトにあらゆる生活雑貨をトータルコーディネートしてゆく無印良品は「生活提案型SHOP」と分類されています。主な購買層はNON-NO、オリーブの読者層である10~20代の女性から、カップル、ファミリーへとファン層が拡大してゆきました。

 それではなぜ無印良品が私を含めた多くの人に指示されているのか(ヒットしているのか)?その理由は、ライフスタイルの変化と無印良品のコンセプトが上手に結びついたからであると言えます。
 今、部屋の中を見渡していただくと、大量消費社会を生きている私たちの部屋は、あらかた必要なものは揃っているでしょう。モノがない時代は「安かろう悪かろう」でもモノを手に入れる事が重要でした。しかし、現在は私の部屋にも皆さんの部屋にも、モノが過剰に溢れているのではないでしょうか?

 そういったなかで、消費行動に変化が生じていったのです。モノを購入する動機が「消費するモノの品質を上げる」という方向に移り変わっていったのです。日常生活品などのモノの質を上げてゆくことが第一段階だとすると、次のSTEPではセンスの高いモノをトータルにコーディネートし、生活空間を演出して行く段階へと進んでゆきます。
 無印良品は文房具から衣料品・家具・家電に至るまでおよそ日用生活品と呼ばれるものはすべて揃っています。生活の質を上げてゆきたい私たちと無印良品(良品計画)の思惑は見事に一致したのです。

 また、無印良品の店舗構成は空間演出が巧みです。モノトーンの落ち着いた配色の明るい店内に並べれた商品群は、数が揃うことによる空間の充実の魅力に溢れています。例えばこれが無印良品カレンダーを1点のみ購入し、部屋に貼るだけではあまり効果がありません。シンプルなカレンダーがそこにあるだけです。

 部屋を無印良品のいくつかのアイテムで構成してゆくことで初めて空間演出が可能になります。空間を演出するということは、そこで生活をしている自分を演出してゆくことに他なりません。私たちは単に日用生活品を購入しているのではなく、無印良品のコンセプトである「飾ることなく、シンプル・ベーシックであり機能性に優れ、それでいてセンスの高いモノ」に共感し、日々の生活をセルフプロデュースしてゆくために商品を購入しているのです。

 無印良品で生活雑貨を購入することは、私という物語の品質を高める重要なツールのひとつなのです。



※ちなみにぽむ吉は良品計画に勤めているわけではないですよ(笑)  

みなさんはじめまして!

はじめまして、ぽむ吉と申します。
衣替えの季節だし、別のblogから引っ越してきました。(まだ完全に引っ越すかどうか決めかねているのですが。。)

メインテーマは、大阪の近代建築、書評、ライフスタイル等ですが、
他にも幅広く綴ってゆこうと思いますのでよろしくお願いしますm(_ _)m
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